8/27 partⅣ 福間健二さん

 

「詩と映画のいま」

「詩と映画のいま」
 
「詩と映画の、自作と他者の作品に触れながら、いま大事なことは何なのかを探ります。詩に向かう第一歩となる言葉遊びも少しやります。」──詩人、翻訳者、映画作家としてご活躍されている福間健二さんを迎え、創造の源泉に触れ、「詩」を感じる時間です。
 
 
プロフィール
福間健二(詩人・映画監督)
1949年新潟県生まれ。
首都大学東京名誉教授。
1960年代文化の洗礼を受けた十代から、詩を書き、映画を作る。批評や翻訳もするなど、さまざま領域で表現活動をおこなっている。
 
 
 

「詩と映画の今」レポート

「詩と映画の今」レポート
 
<2017.8.27開催>
2017年夏の締めくくりは詩人であり映画監督の福間健二さんをお招きしました。そして前回に引き続き急遽俳優・川瀬陽太さんもご参加くださいました。前半は福間監督の処女作であり、川瀬さんの初期の出演作でもある『急にたどりついてしまう』(一部)と、福間監督の四作目にあたる『あるいは佐々木ユキ』(冒頭30分)の上映を行いました。
 
上映後、お二人のトークでは
「(『あるいは佐々木ユキ』について)モノレールで移動していく空間がそのまま震災へ向かっていく時間の表現になればと思った」
「8㎜フィルムで音と絵を同調させる難しさや、ピンク映画のアフレコの面白さが、音と映像の関係を考える原点になった」
「物語装置を取り入れるのではない、別の物語性を探っている」
「崩すこと自体がパターン化した現代で、本当に自由に作れるということはどういうことなんだろう」
などなど印象深いお話が満載でした。
 
後半は詩人・最果タヒから始まり、ボブ・ディラン、翻訳、ヒップホップ、スロベニヤ、革命、ポストモダン……と次から次へと話題が展開し、詩というものがいかに私たちの生活や時代や文化に対して開かれたものであるかを実感しました。
 
終盤には参加者が実際に詩を書いてみる時間がありました。
まずは自分の名前の五十音を行頭にして詩を書く。次は「キミガスキダ」を行頭にして書く。最後は紙に言葉を三個描いて近くの人と交換し、もらった言葉を使って詩を書くというもの。ああでもないこうでもないと悩みながら、じゃあこの基準は一体なんなんだろうと不思議に思ったり、「キミガスキダ」を意識しなくても自然とロマンティックな言葉が並んだり。
とにかく味わったことのない感覚をたくさん味わえました。特に最後の他人からもらった言葉、いわば外から飛び込んできた言葉を使って詩を書くのはとてもスリリングでした。

詩は一人で書かなくてもいいんですね。「映画を撮るように詩を書く。出会いの中で詩を書く」という福間監督の言葉の意味が少しわかったような気がします。(Kei M.)
 

☆event venue

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